- 2020/11/18
- Category : 楽天イーグルス
選手個人感想 辰巳＆田中編
田中は去年と違って二軍開始時から好調だった。しかし一軍ではレフトは島内、ライトは外国人で決定しており空いてるのはセンターだけ。なので二年目の田中が覚醒したように辰巳も二年目なら田中のように怪我明けでもないし一人で活躍できると踏んだのだろう。
しかし、辰巳は「ホントに打撃練習してきたの？」と思わせるほど打てない。進塁打や最低限も打てないのである。ここで若い選手だからと我慢して、と起用を続けたのは何の役にも立たなかった。初めから田中も呼んでおけば競い合いが生まれたかもしれないし、片方は代走にも使えたのにね。他の打者が好調なので目立たなかっただけで太田も打撃がよかった時期は小深田を除けば辰巳だけが自動アウト枠だったのである。
辰巳に関しては今年は６月まで打撃練習がまったくできなかった事もあり、去年からの積み重ねができなかったという面もあるだろう。他選手も同条件、とはいえ柳田とかプロでの経験が豊富な選手は多少間が空いても修正できる能力を持っているからね。
なので辰巳は秋から来期の開幕まで打力をそれだけ鍛えられてモノにできるかに今後のすべてがかかっていると言えよう。
田中は上がったころはよかったが、落ちるボールをことごとく空振りする、ボールだと判断して止めたバットがスイングと取られるという技術的な面も含めて相手に攻め方を研究された結果で、それに対応ができなかったように思える。まるで一年目の田中に戻ってしまったようだ。田中もまた白紙の状態から打撃を鍛えないとレギュラーにはなれないだろう。
そもそも、どちらもセンターが多いが、通常のセンターと言えば守備範囲の関係上、俊足である事が多い。ということは盗塁数も多く、出塁率も高い。数字で言えば300.10本、盗塁３０くらい、がセンターの普通の成績ではないか。例えていえば日ハムの西川のような。柳田のようなホームランも多いトリプルスリーは別格として考えない。
しかし二人とも打率は２割前半、出塁率もよくない。これじゃただのセンター守備固めである。そもそも二人とも打者としてどっちの方向で行くのかがハッキリしていない。球団と相談して「俺は守れて走れる長距離砲としてやっていく」と柳田のようなタイプを目指すなら多分、練習量が足りないだろう。かといって西川タイプを目指すなら三遊間へのゴロで内野安打を狙う必要もある。しかし二人ともに小技はほぼ出来なく、フルスイングがほとんど。確かに当たれば飛ぶが、当たる可能性が高くなるまでチームは待ってくれないだろう。
そして、オコエも同じタイプで守備は良いが打撃は多分田中、辰巳に劣っている。フェニックスリーグでの試合でも引っ張って三遊間ゴロが多くゲッツーばかり。
島内は何となく残留する感じがするから来期もレフトは島内。外国人は誰を取るかわからないがロメロならライト。そして外野手の外国人はライトが多い。つまり確実に空きができるのはセンターなのだ。そしてセンター候補三人ともが他球団のセンターよりは打力がかなり劣っていると言っても良い。捕手だけならともかくセンターが攻撃では自動アウト枠なんて聞いたことがない。
この３人が秋練習とキャンプで才能開花するという保証はどこにもないため、多分球団は外国人選手かＦＡ、戦力外からの補強で確実なセンターを保険として獲得するような気がしています。
二人ともオープン戦でそこそこの成績を残せば、ロメロがＤＨの場合、外国人が一塁手の場合はセンターとライトで二人が同時にプレイするかもしれませんけどね。
内野はほぼ戦力になる選手が揃ったので、田中と辰巳のレベルアップはチームの最優先課題でしょうねえ。
※拍手コメントありがとうございます。
★大阪近鉄さん、コーチや監督経験は関係ないと思います。動くのは選手ですから成功すれば褒められ失敗すれば批判されるだけですね。
★道草さん、なるほど、今ほどデータが入手しやすくない時代から野村監督は重視していたということなんですね。
★りりはちさん、個人的には将来を考えても村林はもう一軍帯同で良いと思いますが藤田現役続行となると内野守備固めは藤田でしょうねえ。まさか石井監督も「代打、藤田！」はやらないでしょうし。塩見は以前の「こまった時の川合」のような存在になるのでは？他チームは腰問題をしっているので獲らないでしょう。
岡島は今年の成績では外野手、捕手、ともに居場所がないので意外と出る覚悟かもしれません。捕手として認めてもらえるなら捕手不足チームは多いですからね。
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