- 2022/08/14
- Category : 楽天イーグルス
田中も酷いが采配はもっと・・・
なので今日はベンチ批判することもなき、と思ってた。初回に渡邊のエラーがあったが、さすがに則本じゃないので無失点で乗り切った。だが4回に小深田のエラーが出たら、二回目は無理だったとしても5失点じゃあ、もう誰もどうしようもない。起用したベンチがどうこうより、今や最後に残った岸との二枚看板投手がこんなに打たれたんでは本人が悪いとしか言いようがないもんね。
そして田中降板の後はいつも通りの敗戦処理班かと思ったら勝ち継投の西口。ファイティングポーズ見せてるねえ!ということで打線もその気にはなったと思う。前の打席も大きなライトフライを打っていた渡邊が豪快な2ランで2点差。送りバントを炭谷が処理して低くなった送球を抑えてゲッツー成立させたりと、初回のエラーを凌ぐ活躍を見せましたね。
さて、ここからが狂った采配が出始めるところ。ノーアウト1,3塁でバッターは前打席ホームランの渡邊。別に前進守備でもないし内野ゴロでも犠飛でも1点のシーン。ここでセイフティスクイズって正気か?相手投手はまったく打てない剛速球を投げるタイプではない本田。当たっている渡邊なら外野フライくらいは打てるだろうし、内野ゴロでもいいだろう。ヒットを打つ可能性も高かったと思う。それなのになあ。だって1点差じゃなくて2点差なんですぜ?
いや、「ともかく1点差にする事が大事」という考え方もあるだろう。だったら普通のスクイズじゃね?
プロ野球ニュースでデーブが「セイフティスクイズはベンチの責任を選手に転嫁する作戦」と言っていたが的を射ていると思う。セイフティスクイズは当たってからスタートするため、盗塁よりずっと遅いスタートになる。つまり投手に取られたら確実にアウトということ。投手が取れないサードかファーストの守備範囲まで転がさなければいけないわけで、もはやバントというより方向限定のトスバッティングに近い。一方、普通のスクイズは当ててフェアゾーンに転がせばほぼ成功する。
見破られてサードランナーがアウトになるのも、セイフティスクイズでサードランナーがアウトになるのも同じ。セイフティスクイズでバントしてスタートしたサードランナーは戻れない。唯一の利点はバッターが空振りした時に戻れることだけ。本田は剛速球投手じゃないので当てることはらくなはず。より確実なスクイズでいくべきだった。
一方、西武はソンからセイフティスクイズを決めている。これはソンという動きが愚鈍で守備が下手な投手だったから成功したわけで、それでもリクエストまで行ってのセーフであるから、いかに難しいかということだ。ソンは打球に対して迷いなくチャージするのではなく、一瞬「ファースト来てる?」みたいにファーストを見て「自分がやる」みたいなゼスチャーをグラブで見せてから捕球している。そのうえ、近いのに高い送球。あれじゃあ、太田のタッチも遅くはなりますね。
ま、ここ数試合負けている試合が多かったのもあって勝ち継投を一回も投げさせていないのはまずかった。6連戦だから温存したいとか思ったのだろうが間が空きすぎればブセニッツもソンも普通ではなかった。
そして温存大好き主義が今日の試合を左右したと思える。スクイズ失敗の後、炭谷の代打に絶不調男の鈴木を出したことに驚いたが・・・だってふつうは武藤でしょう?成績から言っても。だが幸運にも鈴木は死球で出て満塁。
ところが、ここで鈴木に代走。うん、確かに代走だよなと思ったけれそ。なんと代走は太田。
選手の足の速さは・・・
田中>武藤>>>>>>村林>>>>>>太田>鈴木>銀次>炭谷
という感じだろうか?
代走が太田では炭谷の代走に銀次を出すようなものである。ただし、この段階では代走太田は「逆転ランナー」であって同点ランナーまでは大丈夫という意識だったのかも。この出し惜しみは後々響いた。これは監督かマキシさんか打撃コーチかは知らないが、関わった人は船を降りてほしい。小深田のファーストゴロでサードランナーがアウトになって太田は同点ランナーになったが、捕手だけに新たに代走は送れないのだ。
そして、やっぱりチャンスに強い銀次のタイムリー。相手外野も前進守備だったので太田を本塁突入させるかが問題だったと思う。明らかに無理なタイミングだったが多分、チャンスは何度もない、という理由でギャンブルホームインが指示されていたのではないか?でなければランナー太田であの浅いヒットで腕を回すサードコーチャーなんているわけないもんね。もし自分の判断で回したのなら明日にも辞表を出すべき。
そもそも、鈴木の代走には田中カズキ、武藤、村林の3択があった。しかし使いもしないのに出し惜しみするのは誰の性格かは知らないけれど。村林は守備固めでショート、セカンドに入る可能性があるなら無理として、田中カズキか武藤は代走可能だっただろう。武藤は最後に代打に起用したから除くとして、田中カズキは代走で今日は使い捨てにしてもよかった。
もちろん、田中カズキだったとしてもアウトになっていたかもしれないが、次の打者が浅村である以上、サードコーチャーは、ランナーの足の速さと守備側の方の強さ、捕手の能力を判断して回す必要があったと思うが、なんせランナーが太田では、もう一か八か回すしか思えなかったのだろうなあ。個人的には止めて浅村に期待したいところだった。
というわけで、田中の5失点が最もダメな理由だけれども、采配面でも呆れるほど変な采配があって負けて当然という試合ではあった。すべてが監督決定ではないようなので。もしマキシさんとか打撃コーチとか投手コーチとかが決めている部分があるのなら、その人らも居なくなってほしい感じがしますね。だって結果出てないんだから。
※拍手コメントありがとうございます。
★りりはちさん、いくら負け続けたとはいえ、勝ち継投の調整登板は必要でしたね。
追記:メンバー表には載っていましたが村林はコロナ感染で隔離されたというニュースがありました。従って実際にはベンチには不在で代走が出せなかったのかもしれません。
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