- 2021/06/09
- Category : 楽天イーグルス
柳に打ち勝つとは！
ただ岸は変わっていた。先週の二軍１２安打７失点は言い方は悪いが二軍試合を一つ貰っての調整だったのだと思う。この日は１２０球も投げていた。一軍じゃ７失点して１２０球なげさせてくれないもんね。多分、本気の実戦で１２０球以上探りながら投げる必要があったのだろう。
そしてベンチとの話し合いで「もう大丈夫」という結論で今日の当番に至ったのではなかろうか？今日二軍で投げた塩見が５失点しているので、ベンチの見立ては確かだったと言える。
しかし、岸の４回に一発をもらった時の表情にはかなり落胆が見えた。打線はほとんど柳を攻略できていなかったので致命的な１点だと思ったんだろう。
しかし、それを一気に打ち消したのが島内。誰も打てないときに何気なく平気で一発打っちゃうという特技を発揮。これで楽天打線が一気に自信を取り返したように見えた。前の打席三振だった岡島がヒット。その後は凡退だったが「柳だって打てそう」という雰囲気になったと思える。
５回。辰己がヒットで強引走塁で二塁打に。ほめるとつけあがるのだが、怒られても行くときは行く、という性格はよい方向に伸ばしたいものだ。そして小深田の一球での送りバント成功。この人は本当にバントが上手く、いつも正確に一塁線上ぎりぎりにまっすぐ転がせる。一球で成功させる事に意味があるだろう。
そして、鈴木。いつの間にか３割近くなってきた鈴木が柳の変化球をものの見事にはじき返してタイムリー１点勝ち越し。四球で満塁から岡島。
変化球が得意な岡島だが、ここは冷静に前進守備体系を見たうえで１，２塁間を狙って打ち返すという技でタイムリーヒット。力任せじゃないのがよかったと思う。
7回の酒居はやはり継投の中で心配な投手。剛速球を投げるでもなくフォークも「おばけ」とまで言われるほどでもない。案の定、２ベースで失点の危機。タイムリー内野安打になりそうな投手が弾いたボールを浅村が絶妙なプレイでアウトにしてチェンジ。ここ最近の試合、浅村の守備が試合を助けている。
何とか１点差から引き離したい楽天は７回、鈴木、島内のヒット、岡島のしぶとい内野安打で満塁。ここでノーヒットの黒川に代えて内田。インタビューでは右でも左でも内田で行く、とコーチが言ったとのこと。一昨日の三振を見たうえでの判断だから今日の状態がよかったとしか思えない。そして投手は右にチェンジ。
内田は二球目の落ちるボールを、いつものフルスイングではなく合わせに行くコンパクトなスイングでセンター返しの２点タイムリー。いつもこれやってくれればいいんだけど。多分、事前に「引っ張るなよ、引っ張ったらオマエはオシマイだよ」とか暗示にかけられていたのではないか？
ともかくこれで３点差。余裕をもってソンに繋げ、ソンも今日は球威もあって危なげなく抑える。松井もいつも通り抑えて連勝ということですね。
唯一、浅村だけが「いないほうがまし」状態だったが、守備での動きを見る限り体に故障がないようなので何も心配はない。誰かが調子を落としたころには絶好調になっているだろうと思う。
しかし、監督インタビューで「交流戦優勝も見えてきました」という質問に、「え？それうれしいですか？途中の優勝とかどうでもいいです」とか言った石井監督には笑った。こういう人だと本当にイケるかもしれませんねえ。
明日の相手は小笠原。この左腕もパリーグに強い。左対左とはいえ、ＤＨに黒川を入れるかどうかは不明。率は対左のほうが良いが、対左は対戦回数が少なすぎてデータがないのと一緒。以外に横尾あたりが入るかもしれませんねえ。ＤＨなら二打席で交代もできるしね。
※拍手コメントありがとうございます。
★大阪近鉄さん、早川は６回は持たないけれど先取点を取られないことが打線の援護を呼びやすいのでしょうね。
★りりはちさん、当たっている選手が揃って仕事をしましたね。勝ち継投が一枚足りない気がしますが頼みの牧田は今日二軍のクローザーで登場して失点負け投手らしいっす。
★ドルフィンさん、６連勝って印象はなかったんすけどねえ。やはり１０連勝とか圧倒的じゃないとアレは難しいので連勝街道を突き進んでほしいものです。
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